そろそろスーパーやデパ地下に青梅が登場する季節ですね。近年は家庭で作る梅干しやぬか床、味噌やヨーグルトなど「自家製○○」が大人気!中でも、小さな子どもがいる家庭にオススメなのが、梅シロップ。作りかたもカンタンで、しかもちゃんと梅の有効成分が抽出されている優れモノです。きょうは梅シロップの作りかたと効能なども紹介します。
目次
カンタン!梅シロップの作りかた
用意するもの…
- 青梅(1kg)
- 氷砂糖 or 上白糖 or 三温糖(800g〜1kg)
- 酢 or りんご酢(80〜150ml)
- 消毒用のお酒
- 密封ビン
- 竹ぐし
密封ビンを消毒しておく
- 密封ビン(容量はさまざまですが、梅シロップには2〜3リットル前後のものが使い勝手がよいです)をきれいに洗って、完全に乾燥させておきます。
- ホワイトリカーや焼酎など、アルコール度数の高いお酒(35度以上、50度ぐらいあればよりベター)をビンに少し注ぎ、内側全体に行き渡らせます。お酒は捨てて、水分が蒸発するまでもうしばらく乾燥させます。
煮沸消毒ができればもちろんよいのですが、大きなビンを煮沸するのは大変ですし、ビンによっては熱湯に対応できないものもあります。きちんと乾燥させれば上記のアルコール消毒でも効果はあります。
青梅の下準備
- 青梅を流水でよく洗い、青々として固い梅の場合は、水に3〜4時間さらしてアク抜きをします。黄色っぽく熟してきている場合はアク抜きは必要ありません(熟した梅を水に長時間さらすと、傷んでしまいます)。
- 清潔なふきんで青梅の水分を取り、竹ぐしでホシ(ヘタ)をひとつひとつ取り除きます。このとき、青梅に傷を付けないよう気をつけてください。また、傷がある青梅ははぶいておきましょう。
- 乾いたふきんやペーパータオルの上に青梅を並べ、風通しのよい所で数時間〜半日ほど乾燥させます。
あとは漬けるだけ!
- 青梅と砂糖を交互に密封ビンに入れていきます。最後に酢(穀物酢・リンゴ酢などお好みで)をまわし入れ、蓋を閉めます。酢を入れることで梅シロップの発酵をふせぐ効果があります。
- 1日数回、蓋は開けずに、ビンをゆすって青梅の水分と砂糖が混ざるようにします。ビンは直射日光の当たらない、なるべく涼しい場所に置いておきます。
- 砂糖が完全に溶けて、2〜3週間経てば完成!
梅の実は長く漬けすぎるとエグみが出るので、取り出してジャムや煮物に活用しましょう。梅シロップは清潔な小ビンなどに移し、冷蔵庫で保存します。ひと夏で飲みきる場合はそのままで大丈夫ですが、1年ぐらい保存したい場合はシロップを鍋でいちど沸騰させてから冷蔵保存してください。
毎日摂りたい!梅シロップの効能
疲労回復
梅に含まれるクエン酸には、疲労物質である乳酸の分解を促進する働きがあり、疲労回復に効果があります。肩こりなどの予防も期待できます。
食欲増進・夏バテ予防
クエン酸は消化をスムーズにしてくれ、胃や腸の働きに効果があります。夏バテで食欲がないときにぴったりですね。
血行を良くして、美肌効果も!
梅に含まれているクエン酸・リンゴ酸は、酸性に傾いた血液を本来の弱アルカリ性に戻し、サラサラの血液にする効能があります。血液がサラサラになって循環がよくなることで、冷え症・貧血の改善や、高血圧・動脈硬化・心筋梗塞など幅広い病気の予防が期待できます。
また、血行促進+梅のたっぷりのビタミンCで、美肌効果もバッチリですよ。
おわりに
梅シロップは、水や炭酸水で割って飲むだけでなく、
- ゼラチンやアガーでかためて梅ゼリーに
- かき氷やホットケーキのシロップとして
- 牛乳や豆乳で割る(クエン酸によりとろみが出る)
- パウンドケーキ生地に混ぜて焼く
など、いろいろなアレンジができるのも魅力です。楽しく美味しく梅シロップを活用して、家族みんなの健康に役立ててくださいね。
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