多くの地域で採用されている「集団登下校」。メリットが多く聞かれますが、みんな一緒だから安心!と思っていると、意外な問題点が出てくることもあります。きょうは集団登下校のメリットとデメリット、そしてひとりひとりが気をつけたいことについて考えてみましょう。
目次
集団登下校のメリット
誘拐などの可能性をさげる
小さい子どもが犯罪に巻きこまれる可能性が高いのは、やはりひとりや少人数でいるときです。集団で行動することで、誘拐などのリスクはとても低くなります。
ちがう学年の友だちができる
パパの転勤などで新しい地域で小学校に入った場合などはとくに、子どももママも地域の友だちが少なくて不安なこともありますね。集団登下校は通常、住んでいる地域ごとにグループを作っておこなうので、近所のちがう学年の友だちができるチャンスです。
時間を守ることや早起きの必要性を学べる
ひとりなら遅刻しても恥ずかしい思いをするのは自分だけですが、集団登校の集合時間に遅れると登校班のメンバーみんなに迷惑をかけてしまいます。早めに起き、早めに支度することの大切さを低学年のうちに身につけることができます。
集団登下校のデメリット
車の暴走事故があった場合、被害が大きくなる
車が暴走して集団登下校中の小学生の列に接触した場合、その被害は大きなものになってしまいます。ただ、ひとりで行動していても交通事故に遭う可能性はもちろんあります。「みんなと一緒だし、みんなになんとなく付いていけば大丈夫」と思い込まず、集団行動でもひとりひとりがまわりの状況に気をつけて、安全に登下校する意識を持つことが大切です。
登校班の班長の責任が重くなることがある
登校班の班長は通常6年生がつとめますが、地域に高学年の子がいない場合は2・3年生でも班長になることがあります。やんちゃな低学年の子が多かったり、何かトラブルがあると班長とその保護者の責任にされてしまう可能性もあります。大きなトラブルが起こる前に、学校の先生や保護者どうしで情報共有をしておくことが大切です。
おわりに
登下校中の子どもを狙う悪質な事件や、子どもたちが巻き込まれる事故など、登下校に関わる悲しいニュースは後をたちません。学校や保護者間では、子どもたちを守る対策や指導をつねに考える必要があります。そしてもっとも大切なのは、子どもたちが自分の身を守る意識を持つことです。この機会に「自分の身は自分で守る」ことについて、子どもと話してみるのもいいですね。
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