保育園には延長保育があるけれど、小学校に上がったら下校の時間が早くなっちゃう!子どもはどうしたらいいの?と心配なワーキングママも多いのではないでしょうか。
そんなときに頼りになるのが、学童保育です。毎日の下校後だけでなく、土曜日の出勤や長期休みの対応もしてくれるので助かりますね。学童施設にはいくつかの種類があり、運営元によって呼び名はさまざまですが、所轄している厚生労働省では「放課後児童クラブ」という名称を使っています。きょうはそれぞれの条件や料金・時間などのちがいをチェックしていきましょう。
わが家にぴったりなのはどれ?学童保育の種類
自治体運営の児童クラブ・学童クラブ
自治体が直接運営している「公設運営」がもっとも多いですが、最近は自治体から依頼を受けた保育園や民間企業・NPO法人などが運営をする施設も増えてきています。
指導員が見守るなか宿題をしたり、テレビやDVD・マンガ・ボードゲームなど自由に遊んで過ごします。小学校内や児童館に併設されているところが多く、校庭などでも遊ぶことができます。小学校が終わったあとの移動もスムーズなので、雨の日でも安心ですね。
- 条件:保護者が働いていることが条件。休職中だったり長期入院・祖父母の介護などの場合は自治体に確認してみましょう。
- 対象:小学校1年生〜3年生(厚生労働省の指針では2015年より6年生まで拡大されましたが、受け入れ人数の問題で対応していない施設も多いです)。
- 時間:18時まで、または18時半まで。それ以降は延長対応してくれる施設もあります。
- 料金:自治体によって異なりますが、1ヵ月4,000円~8,000円程度。延長する場合は別途延長料金がかかります。
民間学童保育
民間企業・NPOなどが運営しています。行政からの補助がないので料金は高くなりますが、条件や夜間保育など融通がきくポイントも多いです。習い事に対応していたり、イベントも多いので夏休みなどの長期休暇のあいだも子どもが楽しんで通えます。公立・私立問わずいろいろな学校の児童が利用するので、子どもの世界が広がるメリットもあります。
- 条件:保護者の就労は問いません。勤労証明書の提出も不要のところがほとんどです。
- 対象:小学校1年生〜6年生。
- 時間:夜間や深夜まで対応可能な施設も多くあります。中には夕食の提供をしてくれる施設も。
- 料金:1ヵ月20,000円~60,000円程度。施設のカリキュラムや設備によって大きく差があります。
共同保育
施設の運営者と、保護者が協力して運営している学童保育です。行政から児童の数に応じて補助を受けているところもありますが、運営資金は不足しがちです。運営が大変な一方、保護者の考えや思いを反映することができます。どの地域にでもあるというわけではなく、どの程度保護者が運営に関わるのかといった運営方針、受け入れ年齢・時間・料金なども施設によって千差万別です。気になる施設があれば、まずは問い合わせてみましょう。
放課後子ども教室
小学校の施設を利用し、放課後の子どもたちの安心・安全な場所づくりと、地域との交流をかねて文部科学省が呼びかけて実施している活動です。地域住民の有志がスタッフとなり、体育館や校庭でさまざまな遊びやイベントを楽しめるよう工夫しています。
- 対象:実施小学校に通う1年生~6年生。
- 時間:下校時から17時ぐらいまで(季節や自治体によって異なります)。毎日ではなく、週に数回実施というところも多いです。
- 料金:基本は無料。イベントなどの際には材料費や食費などがかかる場合があります。また、保険加入が義務づけられている自治体もあります。
おわりに
学童保育もたくさんの種類があります。それぞれに個性がありますが、子どもにとってどこが一番安全に楽しく過ごせる場所なのか、しっかり見て決めましょう。楽しく学童保育に通ってもらえたら、ママも安心して仕事ができますね。
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