保育園・幼稚園の入園準備で大変なのが「名前つけ」。服・洋服・靴下・文房具・靴・かばんやお昼寝ふとんなどなど…サイズも素材も違うすべての持ち物に名前をつけなければいけません。実際に名前をつけるとき、「どんなふうにつければいいの?」と迷うママも多いのではないでしょうか。
ここではそんな疑問を解決するために、名前つけのポイントや、オススメの場所などをまとめて紹介します。
どこが最適?入園準備で名前つけをする目的を考えよう
名前つけをする前にまず考えたいのが「名前つけをする目的」です。名前をつけることじたいが目的なのではなく、ママ・パパ以外のひとが見ても誰の持ちものなのか分かるようにすることが本当の目的です。
たとえば、園で子どもたちがいっせいにお着替えをして、脱いだ服がごちゃごちゃになってしまったとします。そんなとき、服に名前が付いていなかったり、どこに名前が付いているかすぐに分からないと、先生は誰の服なのか確認するのに余分な時間がかかってしまいます。
持ち主を探すために先生が少し目をはなした隙に、子どもたちがケンカを始めたり、転んでケガをしてしまうといった可能性もあります。
こんなトラブルを防ぐためにも、持ちものには分かりやすく名前をつける必要があります。
保育士さんに聞いてみた、入園準備でオススメの名前つけの場所
園によっては名前をつける場所を指定されることもあります。とくに指定がない場合はママの判断にゆだねられることになりますが、どこに名前をつけるのがベストなのか悩んでしまいますよね。
そこで、実際に日ごろ子どもたちの名前を確認している保育士さんや先生に聞いて、各アイテムのオススメの場所をまとめてみました。これからの名前つけの参考にしてくださいね。
【洋服・下着】どこに名前をつける?
洋服・下着(トップス)
- 首の後ろの部分の商品タグ
- すそ部分の表側
- すそ部分の裏側(めくるとすぐわかるところ)
- 内側の洗濯表示やサイズ表示などのタグ
洋服・下着(ボトムス)
- ウエストのゴム部分の内側
- 内側の洗濯表示やサイズ表示などのタグ
洗濯表示タグ以外にも名前つけしたい人は、「アイロンラバーお名前シール」「布用ノンアイロンお名前シール」がオススメね〜。
スタンプも良いけど、布に押したインクは洗濯回数が多いと薄くなりがちので避けた方が良いわ。
【靴下】どこに名前をつける?
靴下
- 足の裏・土踏まずの部分(つま先やかかとに名前を書くと汗や靴との摩擦で消えやすい)
- 靴下の履き口を裏返した部分
【おむつ】どこに名前をつける?
おむつ
- 紙おむつの場合は、おしり部分(テープの下)
- 紙おむつでも布オムツでも1枚ずつすべてに名前を記入
【お昼寝布団】どこに名前をつける?
お昼寝布団
- 布団カバーに大きく記入
- 敷き布団は畳んでも見えやすい位置に
でもキレイに仕上げたいなら、大きめの「お名前ワッペン」「アイロンラバーお名前シール」「ゼッケン(中・小サイズ)」を使うのもよいわね。
【靴・上履き】どこに名前をつける?
靴
- かかとの白い部分
- 中敷に大きめの文字で
上履き
- つま先とかかと部分
上履きの生地部分には、「お名前スタンプ」「布用ノンアイロンお名前シール」がオススメよ。
【帽子・タオル】どこに名前をつける?
帽子
- 名前欄
- 名前欄がない場合は、裏側の目立つところ
タオル・ハンカチ・ランチョンマット
- 名前欄
- 洗濯表示タグ
帽子やランチョンマットに直接つけたいなら、「アイロンラバーお名前シール」「布用ノンアイロンお名前シール」がオススメよ。
【文房具】どこに名前をつける?
文房具
- 名前欄
- クレヨン・色鉛筆なども1本ずつ名前をつける
【通園バッグ】どこに名前をつける?
通園バッグ
- 通園バッグの名前欄
- お名前キーホルダーをつける(NGの園もあるので要確認)
名前欄には「お名前スタンプ」「布用ノンアイロンお名前シール」「アイロンラバーお名前シール」がオススメ。「お名前ワッペン」でかわいく仕上げるのもGood。
入園準備におすすめ!素材・用途に合わせた名前つけグッズ
名前つけをするときには、各アイテムの素材や用途に応じて名前つけアイテムを使い分けることをオススメします。
たとえば、日々くり返し洗濯する洋服や下着などの布製品には「アイロンタイプ」と「ノンアイロンタイプ」のお名前シールがオススメです。油性ペンでの記入だとインクがにじんだり、洗濯のたびに薄くなって読めなくなってしまいます。耐久性に優れた布に貼ることができるシールは長持ちするのでとても便利です。
それほど頻繁に洗わない布製品の場合は、お名前ワッペン・お名前フロッキーなどを使うのもいいでしょう。通園バッグや布団カバーにはワッペンがおすすめです。立体感もあるので遠くからでも目立ちます。
下記に持ちものの素材や用途に合わせた、オススメの名前つけアイテムをまとめました。それぞれのポイントを参考に選んでみてくださいね。
名前つけグッズ一覧
防水お名前シール
- オススメの持ちもの
- 文房具・コップ・お弁当箱・傘など
- ポイント
-
- ○洗ってもはがれにくく、長持ち
- ○小さな文字でも鮮明に見える
- ×布地には貼れない
タグ用ノンアイロンお名前シール
- オススメの持ちもの
- 服・下着・文房具・コップ・お弁当箱・傘など
- ポイント
-
- ○洗ってもはがれにくく、長持ち
- ○小さな文字でも鮮明に見える
- ○衣類の洗濯タグに貼れる
- ○はがし跡が残らない
- ×布地には貼れない
アイロンラバーお名前シール
- オススメの持ちもの
- 服・下着・靴下など
- ポイント
-
- ○洗濯しても文字が薄くなりにくい
- ○油性ペンで書くより仕上がりがキレイ
- ×はがすことができない
- ×毛足の長い布地や化繊には不向き
布用ノンアイロンお名前シール
- オススメの持ちもの
- 服・下着・靴下・上履きなど
- ポイント
-
- ○洗濯しても文字が薄くなりにくい
- ○油性ペンで書くより仕上がりがキレイ
- ×アイロンでつけるタイプより耐久性が劣る
- ×はがし跡が残ったり、はがせない場合がある
- ×毛足の長い布地や化繊には不向き
お名前スタンプ
- オススメの持ちもの
- おむつ・上履き・下着・文房具・紙製品など
- ポイント
-
- ○何度も使えるので、おむつなど量が多いものに最適
- ○スタンプのインクを選べば紙・布・プラスチックなど何にでも押せる
- ×スタンプのインクは、油性ペンと同じく洗濯すると薄くなってくる
- ×曲面や小さな文房具には押すときにコツが必要
お名前ワッペン
- オススメの持ちもの
- 布団カバー・通園バッグなど
- ポイント
-
- ○立体的なので遠くからでも目立ち、高級感がある
- ×シールに比べると1枚あたりのコストがかなり高い
お名前フロッキー
- オススメの持ちもの
- 服・靴下・タオルなど
- ポイント
-
- ○立体的な仕上がりで文字が読みやすい
- ×起毛しているので、摩擦が起こる服の裏側には不向き
おわりに
デザインがとても気に入っていたり、おさがりにすることを考えたりすると、持ちものにはあまり名前をつけたくないと感じるママもいると思います。でも、お気に入りの服や大切にしている持ちものがなくなって使えなくなってしまうほうが、子どもにとってもママにとっても残念な出来事です。
大切なものをなくさないようするためにも、「ひと目で名前が分かりやすい」ことを意識して名前つけをしてみてくださいね。