嬉しいはずの妊娠なのに、なんだか気分が落ちこむ。これからの生活や、赤ちゃんのことを考えると不安になる。いつもよりも、ちょっとしたことでパートナーに怒りやいらだちを感じる。その症状はマタニティブルーかも知れません。ふだんは明るく元気なひとでも、マタニティブルーになることはあります。少しでも快適なプレママ生活を送れるよう、きょうは解消のポイントを紹介します。
目次
マタニティブルーはどうして起こるの?
マタニティブルー最大の原因は、女性ホルモンのバランスが崩れることです。女性には卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類が分泌されていますが、妊娠中は卵胞ホルモンの分泌が止まるため黄体ホルモンの割合が増えます。黄体ホルモンは子宮内を安定させる大切な役割を持ちますが、増加するとイライラや気分の落ちこみを引き起こしてしまうホルモンでもあります。この不安定さは妊娠初期と後期に顕著になることが多いです。
赤ちゃんがおなかからいなくなるとまた卵胞ホルモンの分泌が始まるため、ホルモンバランスの急激な変化によって産後もしばらく不安定な症状が続くママもいます。
マタニティブルーの解消法
誰かに相談する
プレママ生活はひとりで過ごす時間が多いので、妊娠前は社交的に暮らしていたひとほど、強く孤独感を感じるかも知れませんね。一番大切なのはひとりで抱えこまず、電話でもいいので家族や親しい友人に話を聞いてもらうことです。もちろん、パートナーとも毎日コミュニケーションを取る時間をつくる工夫をしてみてください。
話をするときは、あらかじめ「自分はいまマタニティブルーで不安定になっているかも知れないから、話を聞いてもらえたら助かる」と伝えましょう。いきなり不安やネガティブな内容ばかりを話すと相手もびっくりしてしまいますが、説明をしておくことでゆっくり話を聞いてもらえるはずです。
家事は最大限「ラク」な方法で!
ただでさえ、妊娠中は疲れやすいもの。そこにマタニティブルーが重なると、動くのも気が重いですよね。家事を少しでもラクにできるよう、下記のようなポイントをチェックしてみてください。
- 普通のお米ではなく、無洗米にする。
- おかずは冷凍食品を活用したり、オーブンで焼くだけのレシピを増やしたりする。
- ネットスーパーを利用する。
- 洗濯洗剤はジェルボールタイプを使う。
- 便器にスタンプするタイプのトイレ洗剤を使う。
- コードレスで、スタンドタイプの軽量掃除機を使う。
適度な運動をする
ストレッチや軽いウォーキング、マタニティビクスなどの運動は、気分転換と体重増加予防にも効果的で一石二鳥です。ただし、くれぐれも無理をしないよう主治医と相談しておこなってくださいね。
妊娠・育児をテーマにしたマンガやエッセイを読む
近年、マタニティ&育児マンガは大ブーム!漫画家さん自身の体験がユーモアをまじえて描かれているものが多く、いくつか読み終えたころには妊婦生活が愛おしく思えるはずです。
インターネット上で公開されている作品もたくさんありますし、単行本でも1〜3話程度を出版社のサイトで試し読みできますので、お気に入りを探してみてはいかがでしょうか。
産後、1ヵ月以上落ち込んだ気分が続くときは
産後もマタニティブルーのような症状が1ヵ月以上続く場合は、産後うつの可能性があります。何も対策をしないと症状が悪化してしまう可能性がありますので、自己判断はせず早めに主治医に相談し、必要であれば専門家のカウンセリングなども検討してください。
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